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地面師グループ逮捕

おはようございます。

新富不動産スタジオの川村です。

 

昨日はサッカー日本代表が、先のロシアワールドカップでもベスト8、現在FIFAランキング5位の南米の強豪ウルグアイに4対3で勝利という非常に嬉しいニュースが飛び込んできました(*^^)v

ロシアワールドカップメンバーと、惜しくもワールドカップメンバーからは外れた中島翔哉・南野拓実・堂安律といった新時代を担う超有望株とうまく融合し、世界にも引けを取らないサッカーを披露してくれたので、今から日本のサッカーが楽しみでしょうがないですね!!!

 

さて、そんな明るいニュースの一方、不動産業界には衝撃的なニュースが!

今年8月に、不動産業界の雄である住宅メーカー最大手の一つ「積水ハウス」が、東京・五反田の土地取引をめぐって詐欺にあい60億超をだまし取られたというニュースを覚えている方も多いはず。

そのニュースの中で「地面師」というワードを聞いたことのある方も多いですよね?

 

その「地面師」グループのうち8人が逮捕されたというからびっくり!!!

さらにびっくりしたのは、その詐欺グループに関わった人数と役割分担の緻密さ。

不動産の調査役(どんな不動産があってどの不動産が詐欺に使えそうか)、地主になりすます役柄、不動産仲介役、パスポートなどの公的書類偽造役、運転手役などなど様々な役割分担がなされてそこに大人数が加担していたようです。

あるニュースでは、司法書士も本人確認書類や印鑑証明、謄本などの公的書類を偽造されたものと見分けられなかったとの報道もあったほど、精工に細工がされていたようです。

 

逮捕されたのは8人ですが、主犯格は逮捕直前に海外逃亡をしたとのことなので、まだ全面解決というわけにはいきませんが、この事件は不動産業界内でもトピックとしてよく話題になるニュースだったので今後の続報を待ちたいものです。

 

ところで地面師とは?

僕もバブル期を経験していないので地面師という言葉を聞いたことはあまりなかったのですが、朝日新聞によると

 

”土地や建物の持ち主が知らないうちに本人になりすまして不動産を勝手に転売して代金をだまし取ったり、担保に入れて金を借りたりする詐欺グループ。書類を偽造する役や土地を探す役、持ち主になりすます役など役割を分担しているとされる。地価高騰で土地取引が活発だった1990年前後のバブル期も地面師による事件が目立った。”

 

とのこと。

バブル崩壊以降、不動産価値は崩落し、その後もサブプライムローンやリーマンショックなどもありなかなか回復の兆しを見せていませんでした。

しかしここ数年は東京オリンピックへの期待からインバウンド需要も相まって、不動産投機や不動産投資が活発になっていました。

まさに直近でスルガ銀行のシェアハウスへの不正融資に端を発する投資用不動産融資の締め付けが厳しきなり、ここ数年続いたサラリーマン投資家による不動産投資に限界が見え始めてきましたが、それでも不動産投資熱は相変わらず高いのが事実。

 

今回の地面師事件についても、そのような不動産購入熱が高いこのご時世だからこそ起こったまさに時代を象徴する詐欺事件でしょう。

 

不動産投資については、色々な側面から色眼鏡で見られることもありますが、自己責任でプライドを持って不動産投資を業として行っている方々も多いのです。

このような事件により、不動産投資というものが悪いイメージとならないよう、微力ながらイメージアップに貢献できるようコンサルティング&取引を続けていきたいなと思った出来事でした。。。