多くの方が、相続やライフステージの変化に伴って思い入れのあるおうちを売るという選択肢をお考えになられることがあると思います。

今すぐではなくても、いつか将来に家やマンションや土地といった不動産の売却は多くの方が経験します。

皆さん、ご存じですか？

実は不動産屋の数ってコンビニエンスストアの数より多いんです。

街中や路面店、コンビニの跡地などで大々的に営業している会社もあれば、住宅街の一角で小規模で営業している会社も多くあります。

大切な資産であるおうちを売るときに、そんなに多くの選択肢の中からどういう基準で不動産屋を選んで、そしていざ売るときにはどういう考え方でおうちを売ればいいのか気になりますよね。

不動産屋の目線からお伝えするとすれば、不動産屋の決め方は下記2点で選ぶといいと思います。

①信頼できるご親族、ご友人など知人からの紹介された不動産屋

②インターネットで評価の高い不動産屋

その中でも①の信頼できる知人からの紹介が一番安全だと思います。

ただ、紹介といっても単純にその不動産屋と知り合いだから紹介されたというのは微妙です。

なぜなら紹介者がその不動産屋の仕事の部分を見たことがなく、ただ知り合いだから相談してみれば？レベルでの紹介の可能性が高いから。

紹介の場合は、紹介者がその不動産屋の不動産取引の仕事ぶりをしっかりと認めたうえで紹介を受けた場合は信頼できるので、その場合はぜひその不動産を信じておうちの売却をお任せして大丈夫です。

紹介など、不動産屋との伝手が全くないという場合は、インターネット上での評価や評判がよい不動産屋を選択肢に入れてみましょう。

多くの方がネットを利用される時代ですので、いい情報も悪い情報もネットには色々な情報が載っています。

Googleの口コミやイクラ不動産などの不動産売却ポータルサイト、そしてその会社の自社ホームページなどもチェックしましょう。

おうちの売却をされた方のリアルな感想などが載っていれば参考にするのもよいかと思います。

ただネットには、いい情報に見せかけた恣意的に操作された口コミや、個人の主観的な悪い口コミなども散見されるので、実際はお問合せをして、メールや電話の受け答えや親身になって相談に乗ってくれるかといった姿勢もしっかり確認しておうちの売却をお任せするかを決めましょう。

おうちの売却をお任せしてみたい会社があったら、次は「不動産売却査定」のステップとなります。

長年住んだ自宅だったり、思い出たくさんの実家だったり、不動産にはご売却される方の多くの思い入れがあるので、できるだけ高く、そして失敗しない不動産売却をしたいものですよね。

ただ、不動産売却査定には不動産会社側の色々な裏側の思惑があるので注意が必要です。

不動産売却査定とは、対象の不動産の土地と建物の不動産市場における時価価値を算定するものです。

そのために下記の情報を参照して、適正な売却査定価格を算出します。

①周辺の取引事例、周辺相場

②類似物件の取引事例

③路線価格、公示価格、地価調査価格などの公的な不動産価格

建物においては

④現価率

⑤建物建築の建築業者

⑥建物内外の仕様

主には上記の要素を元に不動産売却査定額を算定します。

しかし、不動産売却査定には全国一律の明確なルールがあるわけではなく、不動産会社ごとや、強いては担当者ごとに査定のやり方が違うのが実情です。

多くの不動産会社は上記をベースに査定額を算定しますが、不動産売却を受任するための「媒介契約」を取るために上記で算定された査定額を無視した「高額査定」価格を提案してくる業者も一定数存在します。

おうちを売りたい方からすると査定額が高い方が嬉しいに決まっていますよね。

でも実際にはその高額査定価格で販売しても市場の相場とかけ離れていたら売れるものも売れないですよね。

これは不動産会社が媒介契約を取るためにある種詐欺的に実際の評価金額を偽って提示する金額であるため、高額な査定金額には要注意です。

またその高額な査定金額を提示されてその不動産会社にお任せしたいと考えている場合は、なぜそんなに高額な査定金額が出たのかの明確な根拠を、その不動産会社に聞いて納得いく答えが返ってくればその不動産会社にお任せしてみてもいいかと思います。

不動産売却査定価格の提示を受け、媒介契約を結んだら、次は実際にそのおうちを売り出します。

最後に、販売開始時の注意点をお伝えします。

不動産を売却する際には、土地や中古住宅、中古マンションといった居住用の不動産は、ほぼ例外なく「アットホーム」や「スーモ」「ホームズ」といった、不動産ポータルサイトに物件情報を掲載して、それらの媒体経由でお問合せをいただいた方に実際の不動産を案内して買主を見つけます。

ここでの注意点として、前段の不動産売却査定の注意点とも同じことになりますが、おうちを売り出すときにあまりにも高い価格で売り始めるのはやめましょう。

なぜなら、不動産を売るときには物件の鮮度がとても重要な要因になるからです。

「アットホーム」など多くの不動産を探す方が見るポータルサイトでは、新しく掲載された物件には「新着情報」といった表示や、新着物件のみをソートするチェックボックス機能があります。

ここで新着情報を求めている方たちの注目を集め、多くの方の関心を得られれば早期売却が見込めます。

しかし、いくら新着物件が出たからといって、相場と比べあまりにも高額な売値の物件であったとしたら、誰も興味を示しません。

そのため、物件によっては相場より少し高いくらいであれば許容範囲の場合もありますが、やはり欲をかかずに相場程度で売り出して物件の鮮度が高いうちに相場程度で売却できるのが理想です。

反対に相場より高い価格で販売開始し、その後3カ月、そして半年と月日が流れたとすると、物件の鮮度が落ちて多くの不動産を探している方たちの中で「売れ残り物件」のレッテルを張られてしまうケースがあります。

そうするともう相場でも売れなくなってしまい、結局のところ最終的には相場を下回る価格で売らざるを得なくなるというケースも何度も見てきました。

このように販売開始時の価格設定というのは、おうちを売る際にとても大事な要素となるため、不動産屋と相談して慎重に決めることが重要です。

不動産をブラックボックスのようなもので一つの不動産を売るだけでもとても精神的に疲弊するものです。

大切な思い入れのある資産であるおうちを売るためには、この記事で書かれたように色々な注意を払って不動産売却が成功する一助となればと思っています。

また静岡の不動産売却でお悩みの際には、ぜひ新富不動産スタジオにお声がけくださいね！